実践から学ぶ:ChatGPTを活用した営業戦略

AI

営業の現場は、日々変化する市場のニーズに迅速に対応し、競合との差別化を図ることが求められます。その中で、新しいテクノロジーを取り入れることは、優位に立つための重要な戦略の一つです。特に、AIの進化は目覚ましく、その中でもChatGPTのような高度な言語モデルは、営業の現場で大きな可能性を秘めています。

しかし、「ChatGPTを営業にどう活用するか」という疑問は、多くの方々にとって未解決のままです。このブログでは、実際の営業経験に基づき、ChatGPTの効果的な活用法を具体例と共に解説します。営業戦略の構築、具体的な活用シナリオ、導入ステップに至るまで、実務に役立つ情報を提供し、AI技術の深い理解を目指します。

ChatGPTとは:

ChatGPTはOpenAIによって開発された、自然言語処理を基にしたAIモデルです。ユーザーからの質問や指示に対して、テキストベースで応答を生成します。このAIは、顧客サービス、データ分析、コンテンツ作成など、多岐にわたる分野で応用可能です。

ChatGPTそのものの詳しい解説は別記事で紹介します。

ChatGPTを営業に活用する方法は?

「ChatGPTを営業に活用する方法は?」と尋ねた際にChatGPTに提案された10のアイデアは以下の通りでした。

  1. リード生成
  2. 顧客問い合わせへの迅速な対応
  3. 市場動向の分析
  4. 競合分析
  5. セールスピッチの作成
  6. カスタマイズされた製品提案
  7. 営業資料の作成
  8. 顧客フィードバックの分析
  9. 営業戦略の策定
  10. トレーニング資料の作成

「ChatGPTを営業に活用する」と検索すると他の記事でも大体こんな内容ですね。
しかし、どんなプロンプトを入力したりするかなど具体的な内容に触れている記事は少ないように思います。

というわけでこの中から「市場動向の分析」を選び、実際に試してみました。

市場動向の分析の具体例

「最近の[業界名]の市場トレンドは何ですか?」というプロンプトを使ってChatGPTに尋ねることで、詳細な市場分析レポートが得られました。今回は物流業界としてみました。

このレポートから、特に需要が高い商品サービスに関する情報を深掘りし、業界の課題に対応可能なソリューションを見つけることが可能です。従来の方法に比べて非常に効率的であるだけでなく、新たなアイデア視点をもたらしてくれる印象を受けました。

今回試した方法は営業が行う最初の活用方法としては非常にシンプルであり誰にでも使えるやり方だと思います。今までのインターネット検索と違い、調べるのではなく調べさせる(指示をする)事で、回答からさらに深く検索・検討する事ができます。

ChatGPT4とChatGPT3.5とで、同じプロンプトを打った際に、どのような答えが返ってきたかを以下に示しておきます。

ChatGPT4の場合

1.ChatGPT4の場合、Bingで調査を開始していますと出て、最新情報をWEBサイトから収集してきます。

2.調べた情報をもとに、レポートしてくれています。

3.ソース元が分かるようになっています。選ぶとソース元のサイトに飛ぶので、その情報から更に深く掘っていくことも可能です。

4.労働力不足、効率化とコスト削減、持続可能な物流サービスと、物流業界は重要な課題に直面しているとのことでした。ここでは更に絞って、なぜ効率化できていないのかを掘ってみます。すると、労働力不足、ICTの未導入、非効率なルート計画、、、と様々課題がレポートされてきます。

5.最後に、「各課題に対して、需要が高い商品やサービスを想定し、世の中にあるサービスや技術を調べ、それぞれ3つのソリューションを提案してください。」と指示してみます。そうする事により、各課題に対してRFIDタグやドローン等様々なソリューションを提案してくれました。
例えば、この中に自社と親和性の高いサービスがあればそのサービスとともに提案するのも良いでしょうし、「今回の課題に対して自社の持つ〇〇のサービスが適用できそうな領域はありますか?」と聞いて、自社製品そのものの営業戦略に役立てるのも良いと思います。

ChatGPT3.5の場合

1.先ほどと同様に物流業界のトレンドを聞いてみます。そうするとChatGPTの回答として「私の知識は2022年1月までのものですので、最新の情報を提供することはできませんが、物流業界の市場トレンドは常に変化しており、、、」
との回答がありました。

2.ChatGPT4と同じように質問していき最終的に提案されたソリューションを見てみると、???
物流業界というより、世間一般の課題に対してのソリューションを提案してきました。。。
実際私が普段使っている時にも、こういうことは良くあります。少し前の会話を忘れているのか、ハルシネーションを起こしているのか、何れにせよ求める回答に行き着いているか不安になります。

結論

営業が分析等でChatGPTを利用するならChatGPT4一択!

ChatGPT4なら、現在の情報をインターネット上から検索してきた上で分析をしてくれます。また、リソース先もはっきりしており、確認も素早くできます。ChatGPT4なら多角的な分析も容易に行えます。
私はこの事一つとっても、営業部門がChatGPTを業務利用すべきだと考えます。
しかし、社内導入するには様々クリアしなければならない課題があります。
オプトアウト・ハルシネーション・利用規約等、気を付ける事は多々有りますが、次回そのあたりを踏まえながら私が実際に直面した、社内導入するまでの課題や必要なことをお伝えしていこうと思います。

推奨リソースとしての書籍

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AIの時代が到来していることを理解し、それに備えるために、以下の書籍をお勧めします。AIを語る上で、むしろ読んでいない人はいないのでは?くらい有名な書籍2選です。これらは、AIの影響と可能性を深く掘り下げ、未来のビジネスや生活について考察しています。
AI活用で何がどう変わるか?という疑問が少し解消されるような、具体的なイメージを持てるのではないかと思います。

「AI2041: 未来を創る10の物語」:カイフー・リー氏とチェン・チウファン氏による AI関連の名著です。技術的な進化を基に、どんな未来になっているかを小説として提供してくれます。ChatGPT4のインパクトを受けた今読み返すと、真実味が非常に増し、SFというよりはもはや、少し先の未来に訪れる現実と感じてしまいます。2041年に来る未来?ChatGPTの進化スピードを考えると、もはや数年後には達成しているかもしれません。だからこそ、これから世の中がどうなるかを想像するにも非常に参考になる書籍だと思います。まだ読まれていない方は、この機会にぜひ読んでみてください。

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「シンギュラリティは近い」: レイ・カーツワイルによるこの書籍は、AIを含むテクノロジーの加速度的な進化が人類の未来をどのように形作るかを論じています。人工知能が人間の知能を超える時点、いわゆるシンギュラリティについての深い洞察を提供します。私の周りでは一番勘違いされて使われているように感じます(DbDのキラーと同じ名前なので)。シンギュラリティは起こるのか?起こらないのか?もう起こったのか?この本を読みながら自分なりの結論を出してみてはいかがでしょうか?

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